2018.07.27 お知らせ
祝「第二十九回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」で生徒が大賞受賞
2年生が「現代文」の創作活動の課題として取り組み,この俳句大賞に応募したのは今年の1月のことでした。高校生の部では1,036校から800,451句の応募があったそうですが,見事2年D組田坂岳くんの作品が高校生の部において大賞を受賞しました。
7月5日,帝国ホテルにて「第二十九回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の表彰式が厳かに執り行われました。審査員や他の受賞者との交流もあり,田坂くんは成し遂げたことの大きさを実感するとともに喜びを噛みしめていたようでした。おめでとうございます!
またその後は都庁の私学振興課へも表敬訪問として,報告に伺いました。
なお,田坂くんの賞状と記念色紙は事務課前に掲げてありますので,是非ご覧ください。
〈高校生の部 大賞〉
年を越す わけのわからぬ 達成感
田坂 岳 (2年D組)
●作者より
一年間小さなことを積み重ねてきた頑張りを,大晦日に振り返ります。大したことはしていないけれど,年を越すと同時に何かをやり遂げたような充実した気持ちになることを、そのまま俳句に表現しました。
●選評
旧年から年を越えて新しい年に移るとき,どうやら今年も無事に終わったなあという感じになりますね。とはいえ,この一年何をやったのかとなると曖昧で,はっきりとはいえません。作者はまだ十六歳(現:十七歳)ですからなおさらのことでしょう。でもなんとなく「やったあ」という達成感だけはあって,その感じを「わけのわからぬ」と云ってみたのでしょう。そしていつの間にか年を取る。作者にはまだ遠く先のことかもしれまでんが。
また,喜ばしいことに二次選考を通過した他の生徒達も全員が入賞・入選という結果を受けました。おめでとうございます!
〈高校生の部 佳作特別賞〉
初茜富士の肩から差す光 (2年I組 藤野 茜)
〈高校生の部 佳作〉
自分まで綺麗になった煤払 (2年A組 髙橋 陽南)
初詣すき間からみる富士の山 (2年C組 西 穂乃佳)
鳩たちに道を譲った冬の朝 (2年F組 堀江 香凪)
変わらない会えない友の賀状の字 (2年H組 矢田 歩実)
今年も11月からこの俳句大賞の応募が始まります。生活感覚を研ぎ澄まし,自分の感覚と発想を大事にしながら,五・七・五の言葉を紡いでいきましょう。