お知らせ

2023.01.30 お知らせ

図書館通信 8

図書館ホームページ8

こんにちは。図書館です。

月日の経つのは早いもので、もう1月も終わりです。

図書館では館内のディスプレイを「節分」と「バレンタインデー」にしました。

新年は始まったばかりですが、年度は締めくくりの時期。

ラストスパートをかけて、短い3学期を充実したものにしましょう。

終わりよければすべてよしと言いますから。

 

さて、今回紹介する本は・・・2冊とも図書館の奥に眠っている本です。

『世界を信じるためのメソッド~ぼくらの時代のメディア・リテラシー~』(森達也 理論社)

サブタイトルにもあるように、この本は「メディア・リテラシー」についての本です。

「メディア・リテラシー」最近よく聞きませんか?

「メディア・リテラシー」とは、「メディアを批判的に読み解く」「主体的に受け取る」といった

意味です(本書p42)。この本、すごく読みやすいです。

でも時々立ち止まって、作者の問いかけをじっくり噛み締めて下さい。

噛み締めるとは、自分の身の回りを見つめること、同時に自分自身を見つめ直すことです。

そんな風にこの本と付き合っていけば、読み終わったときにはメディアの恐ろしさと可能性を

感じ取れるはずです。でも勘違いしないで!!

本当に恐ろしいのは「メディア」そのものと言うよりは、「メディア」を捉える私たち人間です。

そしてその恐ろしさの中から新たな可能性を開いていくのも、私たち人間です。

「メディア・リテラシー」とは、書名にもあるとおり、「世界を信じるためのメソッド」なのですから。

この本で「メディア・リテラシー」について学んだら、図書館の検索用パソコンを立ち上げ、

「フリーワード」に「メディア・リテラシー」と打ち込んでみてください。関連書籍が見つかります。

本校の図書館、このジャンルはかなり充実していますよ。

同じ作者の本を更に読むのもよし、別の作者の本に挑戦するのもよし。

一つのテーマを掘り下げてみるのも読書の楽しみ方の一つです。

続いての本は・・・

『ピクトさんの本』(内海慶一 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社)

「ピクト」とは「ピクトグラム」。東京オリンピック(2021)の開会式のパフォーマンスでも話題になりました。

筆者は「日本ピクトさん学会会長」です。

言葉の壁を超えてひと目で私達に情報を提供し、時には危険から守ってくれる「ピクトグラム」。

日常の多くの場面でお世話になっています。

そんな「ピクトグラム」を、筆者は敬意と愛情を込めて「ピクトさん」と呼んでいます。

「街のいたるところにピクトさんはいる。しかしおそらく多くの人は、ピクトさんがどれほど可哀想な存在であるかには

気づいていないだろう」(「はじめに」)。ん~この感覚、理解出来ます?

さてその中身は、世の中のピクトさんを「1 転倒系」「2 頭打ち系」「3 落下系」と10に分類し、それぞれについて

愛情溢れた解説をしてくれています。いや~こんな風に見ている人もいるんですね~。

まさに見るという行為についてのお手本ともいうべき本です。読めばきっと見慣れた風景が少し違って見えてきますよ。

 

こんな記事、見つけました。

「羽毛使わない「ダウン」人気」「動物愛護*おしゃれ*高機能」 「読売新聞」2022年11月19日

「ダウンジャケットに使われる水鳥の羽毛に代わる、新素材が続々と登場している。おしゃれにデザイン

された冬用の上着は、動物愛護の観点だけでなく、その機能性や使い勝手の良さから愛用者を増やしている」

(リード文)。羽毛に代わる新素材として、再生ペットボトルの他にも各ブランドは独自に開発を進め、木の実の

繊維も使われているとのこと。このような動きは「動物愛護」の観点以外にも、「機能性やおしゃれ」重視の傾向も

影響しているという。記事は「リサイクルも活発化」と題して、羽毛製品の再生状況についても報じています。

皆さんは、どう思いますか?この記事図書館の新聞コーナーで読めます。

昨年末、ちらほら咲き始めた紅梅も、隣の白梅とともに今を盛りと咲き誇っています。

館内のディスプレイとともにお楽しみ下さい。

 

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