2018.06.05 校長通信
『校長通信』 第7号
皆様こんにちは。梅雨の季節を迎えようとしていますが、お元気でしょうか?
路地に咲く紫陽花や朝顔、茶花で生けた鉄線の花など雨の中の花に魅せられる季節でもあります。
さて、本校では来たる6月23日・24日に第65回鶴ヶ丘祭が開催されます。今回は本校の文化祭の歴史も含めて文化祭について少しお話をしていこうと思います。
本校では、昭和29年に三軒茶屋からこの杉並の地に移転しての第1回学園祭発足以来、文化祭・体育祭を連続して開催していました。その後、昭和46年からは球技大会、文化祭とそれぞれ分けて開催するようになり、現在の形のようになりました。
文化祭では、これまでさまざまな発表がなされてきました。
昭和38年には、初日に校舎での文化部・体育部の発表が行われ、2・3日目には杉並公開堂での文化祭演劇の部が開催されました。
昭和39年には、中野公会堂で本校校歌作曲者である音楽科村田先生が率いる花形のブラスバンドの演奏、東京都で優勝して意欲的な演技を披露する国語科米本先生率いる演劇部の公演が行われ喝采を浴びました。
昭和42年には、展示部門での充実がみられ、化学部はウッド合金の実験、生物部は井の頭公園の池のプランクトンについての研究発表、物理部はオーバークラフトの研究など理科系の部活の活躍が目立ちました。ただこうした活躍はあるものの、一般の生徒達からはマンネリ化を感じると、今後の検討を期待する声もあがっていたようです。
昭和55年からは、難民救済バザーが行われ、ユニセフを通じて寄付をする試みが始まり現在まで続いています。
本年度のテーマは、「百花斉放~かけよう七色の帯~」です。
百花斉放(ひゃっかせいほう)とは、多くの花々が一斉に咲くことを意味し、文学や芸能活動において様々な方面の人々が自由に創作し、切磋琢磨していく様を表しています。
生徒諸君!
この文化祭へ参加するにあたり、テーマに沿って何を提案できますか?
主体的に考えて、動いていますか?
周囲の人達と、意見の相違を歓迎しながら、『対話』をあきらめないでしていますか?
陶芸家河井寛次郎氏の言葉で「過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今」というものがあります。
仮に、耕されていない土壌や荒れ果てた荒野でも、こつこつと耕し各自がしっかり種を蒔き、水やりを怠らないで続ければ、いま抱えている大切な蕾も立派に咲かせることができる君たちです。
今だからこそ、やっていこう。ぜひ一緒に。