2020.11.20 校長通信
校長通信22号
皆さん こんにちは
すっかり秋も深まり、初冬を感じさせる朝晩の冷え込みで、校内のイチョウを始め、紅葉がきれいな季節となりました。
九月からの本校の取り組みの中で大きなものとして、制限はあるものの、体育祭と鶴ヶ丘祭(文化祭)が開催されました。
特に鶴ヶ丘祭では、大変短い準備期間の中で、さらに創設70年の歴史でも、もちろん初めてのオンラインでの実施となりました。当日は、当初の心配が吹き飛ぶほど、エネルギッシュに、創造性豊かに、鶴高生らしく実施できたと感じています。更に多くのOB・OG等からの応援メッセージには、ただただ感謝しかありません。
今回の鶴ヶ丘祭の運営を中心となって動かした生徒会長 大曾根 靖也さんと鶴ヶ丘祭実行委員長 萩原瑠香さんにメッセージを寄せてもらいました。
「今年度の鶴ヶ丘祭は例年とは全く違う形での開催になりました。生徒会長として、実行委員と共に色々な企画を作り上げていく上で、動画で完結させていかなければならないというのが大変でした。しかし、当日完成した動画を、皆と見た時には大きな達成感を感じることが出来ました。また、各クラスや各部活動の動画も鶴高生の才能を存分に発揮したものばかりで素晴らしかったです。今回の鶴ヶ丘祭では普段なら絶対に経験することの出来ないことばかりで、自分自身をまた一つ大きく成長させてくれたと思います。ぜひ、今後ある三送会、来年度の鶴ヶ丘祭などの行事にも、今回の経験を生かしていきたいです。」
「鶴ケ丘祭実行委員長を務めさせていただきました2年の萩原です。
今年度はコロナ禍の影響でオンラインでの文化祭、また、11月開
今回の文化祭のテーマは、『overcome emergency~今しか映せない青春~』です。このような状
今回のオンライン鶴ヶ丘祭を通じて、決められたテーマと尺の中で動画を作るといういつもと大きく違う条件の中で、生徒たちはもちろん教員たちも戸惑っていました。しかし、もともと秘めて持っている生徒たちの創造力と、一人では難しく諦めるところを、仲間の協力を得て、根気強くやり続けて完成させた持続力が、今回の大きな収穫だったと感じています。
さらに、委員長を始め生徒会の生徒達も、「オンラインの文化祭なんて・・・」との批判にも打たれ強く、周囲の仲間を信じてやり抜いたことが、大きな自信につながったと確信しています。
教員側からすると、コロナ禍で様々な行事の実施が難しい中、 「与える学び」ではなく「生徒を信じて、考えさせて、待つ学び」を一つ実践できた貴重な経験でした。
本校が大切に育んでいきたい生徒像である 「主体的・協働的に考える生徒・学ぶ生徒・道を拓く生徒」 を、こうした行事・委員会・部活動を通じて、頭ではなく身をもって理解していくことができると考えています。すなわち、多くの「なぜ動かない…うまくいかない・・・」を経験し、失敗してもあきらめない精神的な強さの先に「自主創造」が生まれるのです。
生徒諸君! 自分を信じ、大切な仲間を信じて、困難な道も楽しみながら歩んでほしい。