2020.03.03 校長通信
校長通信第16号
皆さん、こんにちは。
本校の入試も無事終わりました。今年度も多くの受験生に来ていただき、ありがとうございます。
本校生徒の入試まだ続きますが、第一志望を最後まであきらめないで、頑張ってください。
今回の校長通信では、本校の超高校級の図書館を紹介していこうと思います。
本校の図書館は、校舎の奥側、体育館の隣に位置しています。約5万冊の蔵書を有し、多目的ホール・自習スペースがあるのも魅力です。
図書館では、図書主任の先生を中心に、本校教員・司書の方々によって、GD(グランドデザイン)の育てたい生徒像である、主体的・協働的に学ぶ生徒・考える生徒・道を拓く生徒、さらには、育てたい力である「読む力」を育むために、この一年大きく進化しながら、充実した図書館運営をしていただけています。
その先生方からの、大きく深いメッセージが届きましたので、ご紹介します。
◆目指すべき図書館としては、『問題発見とメタ認知』を掲げ、そのためのコンセプトを「読書の木」と「一匹の『蚊』」としています。
●「読書の木」
読書の世界への誘いとして、多くの生徒や先生に来てほしい思いを具現化したものです。
読書という大木の下に、ある人は憩いを求め、ある人は答えを求め、ある人は救いを求め集まってくる、そんなイメージです。そして何かを「知る」ことが、「問題発見」の第一歩になればという思いを込めました。
●「一匹の『蚊』」
読書世界に入って来てくれた人達へのメッセージです。耳元の蚊ほど煩わしいものはありません。
しかし、読書の大切な要素の一つがこの煩わしさです。今まで安定していた心が揺さぶられる驚き、不安、怒りそれが新しい自分を作ってくれるきっかけであり、今までの自分を見直すきっかけでもあります。
まさにメタ認知です。正解のない問題に根気よく付き合い続けるために大切なのは、今の自分を見つめるもう一人の自分との不断の対話ではないでしょうか?
煩わしさを大切にしてほしいそんな思いを込めました。
現在の図書館には、私も含めた多くの教員や図書委員からの書籍の紹介・貴重蔵書の展示、さらに部活動紹介や卒業生応援コーナーなどもあります。
また、校舎内では、図書館用掲示板やサイネージによる情報発信が積極的にされています。
今後の本校での教科・総合学習での探究の学びでも、朝日・読売新聞の検索システム・図書館独自に作成した教材なども使いながらのより良い活用を期待しています。
我々教員も、「読書の木」の枝となり、「一匹の『蚊』」として、研鑽をつみ、教養を深める努力をし続けていきたいと思います。
さらに、本校の図書館が、図書委員会を中心に、生徒の主体的な学びや考える手助けができる場としてこれからも発展していってほしいと思います。
生徒諸君 今後も読んでほしい本を、図書館で紹介していきます。
ぜひ、「先生の本屋さん」へ