お知らせ

2025.08.04 海外研修

2025 Australia 海外研修 Day ⑤【国際交流】

 季節は冬が過ぎ、春の気配が近づいてきているのを実感します。今日は日中24℃まで気温が上がり、ブレザーを脱ぎたくなる暖かさで、教室の中はエアコンをつけるほどでした。


 そんな気持ちの良い晴天のもと、Grace Lutheran Collegeへの初登校日を迎えました。Hostに車で送ってもらったり、Graceのスクールバスで登校したりとそれぞれのようです。

 

 鶴ヶ丘の生徒たちが全員、Buddyと一緒に元気にやってきました。  

 

 本日の予定は、Buddy’s classESL(鶴ヶ丘生徒のための英語の授業) 、日本語クラスへの参加でした。この3つを大きな柱として、研修が行われていきます。


1st Period  Buddy’s class
 1時間目は鶴ヶ丘でいう、『LHR』のような時間でした。先生の話を聞いたり、代表生徒がスピーチをしたり。

 

2nd Period  Japanese class
 7年生(中学1年)の日本語の授業に参加しました。Graceの生徒たちはこの日のために用意をしてきた自己紹介や、これまでに学んできた日本語の表現を使って、一生懸命質問をしてくれました。嬉しい気持ちになりますね。

 

 Graceの生徒は鶴ヶ丘の生徒から引き出した情報をシェアするのですが、我先に発表したいと、バッっと手が上がるんですよね。パッではなくバッ。制服が擦れる音。本当にすごいです。やはり自己表現をすることが身についています。

 

 それから折り紙をしました。折り鶴を教えてあげたのですが、恐竜みたいになりました。

 これから折り紙をする機会がたくさんありますので、折り鶴の折り方や、伝え方をマスターしておいてね!

 

3rd Period  Campus Tour
 これから約20日間を過ごすGrace Lutheran Collegeのキャンパス内を、日本語の先生Mr. Fukudaに案内していただきました。敷地がものすごく広く、教室の場所を覚えるのも大変です。Graceは年々施設が拡張され、常にリノベーションが進められています。羨ましい限りです。

 

Morning Tea
 こちらでは3限目と4限目の間にMorning Teaと呼ばれる少し長い25分間の休み時間が入ります。そこで軽食を食べたりして小腹を満たしています。生徒たちにとっては、Buddyや周囲の生徒との会話も生まれ、コミュニケーションを図るいい機会になりそうです。

 

 リンゴを丸かじり、そんな初めての経験。

 対照的にGraceの生徒は、日本ではリンゴは皮をむいて食べることが多いと聞いて、リンゴの皮をむくとは?どういうことか理解できず、驚いていました。文化ですね。

 

 

4th & 5th Period  ESL
 初めてのESLでした。担当の先生は日本語を大学で学んだことがあり、日本が大好きなMark先生です。日本語を少し投げ込んだり、日本文化や日本人への深い理解があるのも、安心ですね。

 

 まずは自己紹介。とは言っても自分の名前はもう周りのみんなは知っている。一人ひとりにAustralian Name(Emma, Charlotte, Sarahなど)が与えられ、その名前で自己紹介をするのです。

 

 英語の名前には、日本語にはない音が多く、耳に馴染みがなくて聞き取りにくいものです。そうした名前を実際に聞いて覚えることで、今後、生徒たちが同じ名前を持つ人と出会ったときに役立つだけでなく、英語の音に慣れ、より正確に聞き取って円滑にコミュニケーションができるようにとの、Mark先生の優しさと思いやりが込められていました。

 一見するとシンプルな内容でしたが、実は温かみのある、意味のあるアクティビティです。

 

 また、"How are you?"に対する答え方のバリエーションを表情と感情を込めて表現するということもしてみました。
日本でお馴染みワンパターンの、

「あうあ~ゆ~?」
「あいむふぁあいんせんきゅぅ、あんじゅ~?」

 憑かれたかのように、呪文のように刷り込まれた、気持ちのないやりとりはもうやめましょう。

 

 "I’m fine"以外にもたくさんの返しがありますし、常に元気いっぱい!なはずないですからね。
 これらの表現が、Host Familyから尋ねられた際に活きるといいですね。

 

 生徒たち、真剣に耳を傾け、Mark先生の言葉を一生懸命理解しようとしています。あともう一歩、もっと前のめりに積極的に参加できると、きっともっともっと活気のあるクラスになるはずです。これからに期待しています!

 


Lunch Time
 昼休みはそれぞれGLC敷地内に散らばっていき、Buddyとその友だちに囲まれて昼食タイム。こちらでは室内ではなく屋外で食べるのが基本で、芝生の上や木陰に腰を下ろし、青空を見ながらとても開放的で気持ちがいいです。

 

6th Period  Japanese class
 English, Science, Japanese, Math など、現地の生徒たちと同じ授業を受けました。全てではなくとも、内容はなんとなく理解できたようです。一歩一歩、ですね。

 

7th Period Japanese class
 7時限目は11年生(高校2年)との日本語の授業でした。日本への旅行をテーマにした音声や動画を視聴し、日本語の文章を読みながら、内容を英語で要約するお手伝いをしました。ListeningもReadingも日本語なら当たり前に理解できるのですが、その内容を英語で伝えるというのは、難しいものです。

 

 例えば、『珍道中』。みなさんならどのように英語で表現しますか?
 “in the rare road”では、違う意味になってしまいますよね。

 

 当たり前のように使っている日本語の意味を改めてよく考える、そんないい機会にもなったと思います。

 

 

 GLCの授業は15:05に終了です。Buddyが教室まで迎えに来てくれて、一緒に帰路へとついていきました。

 


 先週の金曜日にHost Familyと初対面をして、この週末はBeachに行ったり、Zooに行ったり、親戚も集まって食事を楽しんだり。一緒に料理をしたり、家族でゲームをしたり、大切な時間を過ごしたようです。

 

 Familyの優しさに触れ心が温かくなったようでした。上手く話せなかったり聞き取れなかったりすると、分かりやすく言い換えてくれたり一生懸命聞いてくれたりすることに感謝をしたり。でもそれがとても悔しかったり。もっとちゃんと話せるようになりたい、聞けるようになりたいと。

 

 また、到着早々Host Familyとの週末を過ごすことになり、英語の速さにコミュニケーションが付いていけず、寂しい思いが顔を出してしまうのも、嘘偽りのない感情だと思います。

 

 

 ついつい後ろ向きになってしまいそうなときは、ここには仲間がいます。

 15人という仲間がいて、嬉しいことも悲しいことも分かち合えます。

 

 

 嬉しいことは15倍に、悲しいことは1/15に。

 

 

 さまざまな感情をまるごと抱きしめながら、
 明日というページに、またひとつ、かけがえのない1日を綴っていきたいと思います。

 

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