2025.08.21 海外研修
2025 Australia 海外研修 Day ㉒
最後の登校日です。普段通りにSchool BusやHost Familyに送られてやってきました。初日の、まだ見慣れぬ車窓の景色を、新鮮な気持ちで眺めていたことを思い出したはずです。
時にぐずる空模様が、残された時間の現実から目をそらしたい自分と、それを真正面から受け止めようとする自分を映し出すようです。
1st ~ 3rd Period Buddy’s class
一緒に授業を受けていた顔見知りのクラスメイトとも、今日で最後になります。Buddyの友だちが声をかけてくれたり、助けてくれたり。たくさんの良い出会いとなりましたね。海外の同年代の生徒たちが、どのように学び、どのように日常を過ごしているのかを知った経験は、自分の中の常識や価値観に、疑問符を投げかけてくれたと思います。
Morning Tea
4th & 5th Period ESL
夕方から行われるFarewell Partyに向けて、LetterやSpeechの最終仕上げをし、Mark先生とSpeechの練習をしました。
最後の最後まで、心からの感謝を伝えようと言葉を必死に紡ぎ出していました。あれを書けばこれを思い出し、Host Familyとの思い出が多ければ多いほど自分は何を伝えたらいいのか、自分が一番届けたい想いとは何なのか悩んだのだと思います。その悩みは、むしろ輝いて見えました。
Mark先生は最後まで、本当に最後の瞬間まで、生徒たちに優しいまなざしを注ぎ続けてくれました。利他の心で大きく腕を広げて、生徒たちを真正面から受け止めてくれました。
Mark先生お得意のUkuleleに乗せて、最後にKookaburra Songを歌います。
この3週間、Mark先生には非常にお世話になりました。とてもゆっくりと、とても分かりやすい英語を話してくれたので、生徒たちも安心してMark先生の授業に付いていくことができました。いつも笑顔で、いつも柔らかな声掛けでいてくれたので、生徒たちは英語を話すことを怖れずにいられたのだと思います。ESLを安心して受けられたのも、Mark先生が毎日必ず全員に話し掛けてくれていたことを始めとして、一人ひとりをきちんと気に掛け、彼らの苦労や状況、努力を理解してくれていたからだと思います。
大きな優しさで15人の生徒たちを包んでくれました。私たちはMark先生が本当に大好きです。心からありがとうございます。Thank you, Mark.
Lunch Time
Morning TeaやLunch Timeを一緒にした友だちとも、これが最後です。名残惜しくありますが、また会える日を願って。
5th & 6th Period Preparation for Farewell Party
午後の時間は、鶴ケ丘の生徒たちだけで、Partyの準備をしました。
会場設営をし、折り紙をたくさん折って装飾をしました。
Primary Schoolで悔しさだけが残ったソーラン節や、その他のPerformanceの最終確認もします。
お世話になったHost Family、友だちへの手紙も、心を込めて書き続けます。
Partyの流れの最終チェックを終えれば、あとはHost Familyを待つのみです。みんなで声を掛け合いながら協力して、笑顔で楽しそうに練習をし、作業をしていました。本当にいいチームになりました。
18時開始に合わせてHost Familyが続々とやって来ました。いよいよParyの幕が上がります。
FAREWELL PARTY PROGRAM
1. Opening Speech
GLCから、Mr. Michael Still先生より、開会の言葉をいただきました。Host FamilyやこのProgramを支えてくれている全ての方々に対して、感謝を述べられました。3週間、海外からの生徒を家庭に迎えることは、並大抵のことではありません。Host Familyはいつも優しく気にかけ、家族の一員として彼らを受け入れてくました。その献身的なサポートなしでは、ここまで輝きに満ちた日々は実現しませんでした。感謝の思いでいっぱいです。
2. Dinner Time
お腹が空いていては、何も頭に入ってこないですよね。まずはお腹を満たして、心を落ち着かせましょう。ということで、15人全員とHost Family揃っての食事となりました。生徒たちは、他のBuddyや色々な家族と交流を持つことができました。互いの家族には今まで会うことがありませんでしたので、それぞれの家族が一堂に会する最高の機会となりました。
鶴ヶ丘の生徒たちは、今夜はおもてなしをする側にあるので、目の前の美味しそうなお寿司や唐揚げ、Pizzaをつまみたい気持ちをぐっとこらえて、ドリンクを提供するなど、しっかりとPartyのHostの役目を果たしていました。
3. ESL Certificates
3週間のESLの修了証書を、ESLを担当していただいたMark先生から頂きました。Mark先生の柔らかな笑顔と、一人ひとりへの温かい握手の中に、彼らの頑張りを称える想いが込められていたと思います。Mark先生で本当に良かった。
4. Speeches & Letters
Host Familyへの想いを伝える時です。今日までHost Familyはいつも自分たちのことを気に掛け、優しさを与えてくれました。綺麗な景色を見させてくれた、色んな所に連れて行ってくれた、美味しい料理を作ってくれた、一緒に遊んでくれた、一緒にテレビを見てくれた、つたない英語を理解しようとしてくれた、寂しいと言ってくれた。挙げてみればきりがないほどです。
涙をこらえきれず、言葉に詰まることもありました。言葉を届ける度に、家族と過ごした時間がよみがえります。今まで与えられてきた優しさの大きさにまた、その時気付かされていたのだと思います。美しい涙が、頬を伝っていました。
そんな彼らの肩を抱き、ずっと寄り添ってくれました。見守るFamilyの眼差しは優しく、彼らもまた、こらえきれないものが見えたように思います。生徒たちの素直な言葉に笑い、家族を想う気持ちに心を打たれていたはずです。
目頭が熱くなる瞬間ばかりでした。人の心の美しさを見たような気がします。
5. Performance
Team Aussieが編成されてから数カ月もの間、練習を重ねてきたPerformanceもいよいよ本番の時を迎えました。週1回しか一緒に練習できないので、自主練が主になってしまいましたが、ようやくここまで辿り着きました。こちらに来てから全く練習の機会がなかったので、さぁ、どうなるでしょうか。楽しんでもらいましょう!
5.1 National Anthem
豪日両国の国歌で幕開けです。Advance Australia Fair(Australiaの国歌)は会場にいる全員で歌いました。
“君が代”は生徒たちが厳かに歌い上げます。
5.2 ソーラン節(Fisherman's Dance)
ソーラン節は、今までで一番の姿を見てもらうことができました。良いものを届けたいという気持ちがこもっていて、よく声も出ていました。間違ってしまった時のはにかむ笑顔が、その一生懸命さを映し出していました。涙で踊れなくなる姿も、訴えられるものがあります。なんてことはないただのソーラン節ですが、みんなで振りを合わせて、時間をかけて協力して作り上げてきたものです。Host Familyにはその想いが伝わっていると思います。
5.3 ジャンボリミッキー
みんなでニコニコDancing!!
途中からHost Familyを呼び込み、総勢50人以上でジャンボリミッキー!☆
一気に会場全体がひとつになりましたね!
5.4 Kookaburra Song with Mark
いつも通りMark先生のUkuleleの演奏に合わせて歌っていきます。輪唱も綺麗なメロディーに仕上がっていたと思います。Mark先生と一緒に、Host Familyに披露することができて良かったですね。彼に教えてもらったメロディーは、いつまでも大事にしたいですね。
どのPerformanceもFamilyに楽しんでもらえて良かったね!みんなのグループとしての魅力が伝わったと思うよ!😊
6. Closing Speech
Mr. Shuhei Fukudaから、改めてBuddy、Host Familyへの感謝の言葉をいただき、生徒たちに記念品が贈呈され、Farewell Partyも終了となりました。
片付けの時間も、みんなで協力して、声を掛け合って、パッと終えました。自分から動ける、周りのために行動できる、本当に素晴らしいTeam Aussieです。GuestであるはずのHost Familyの皆さんも、一緒になって片付けをしてくれました。
Host Familyのみなさんが、このFarewell Partyの最高の雰囲気をつくり出してくれました。生徒たちの一生懸命な姿を見守る優しい空気があったからこそ、彼らは正直な飾らない気持ちを素直に表現すことができたのだと思います。
言葉に詰まるとき、手紙を読み終えたとき、そこにいる誰もが、自然と彼らを抱きしめているような感覚を覚えました。そこには誰の生徒、という境界なんてありません。ただひとつの大きな家族のような繋がりがありました。Performanceを心から喜び、一緒に笑い、一緒に感動できたこと。その時間は本当にあたたかで、幸せに満ちていました。
これでGLCでのProgramは全て終了です。
今夜はどんな夜をHost Familyと過ごすのでしょう。きっと今夜はなかなか眠りにつけないでしょう。今日という日を終わらせたくはないでしょうから。
何をしていても、時間を気にしてばかりいる自分に気付くのだと思います。時の早さに驚き、時計の針が進むたびに寂しさが募り、刻一刻と迫る別れの時から目を背けたくなるはずです。
次に迎える朝日は、別れの訪れであり、差し込む光は、進むべき未来を指し示します。
もう二度と戻れないこの時を、今抱いている温かくて柔らかい気持ちを、大切に大切に、そっと心の引き出しにしまっておいてください。
またいつの日か取り出してみた時に、その輝きが失わないように。