2022.11.15 校長通信
校長通信 33号
校長通信33号
皆さんこんにちは
11月5・6日に 「第69回 鶴ヶ丘祭 トリモドセ青春」 が開催されました。制限をしながらも、3年ぶりに対面で実施出来ました。準備も含めて感染対策を十分に行いながら、周囲を支え・協力し合い文化祭を終えることができました。ホームページにも記事が出ていますので、是非ご覧ください。
今回は4月から本格的に始まった『総合的な探究の時間』 ついて、現1年生の担当者からの報告を二回に分けて掲載させていただきます。
【本校の探究の授業はどのように行っていますか】
本校では新学習指導要領となる1年生で「総合的な探究の時間」を学年同時刻に設置し、一人一人の疑問に向き合う形で行っています。
探究活動のプロセスは、「疑問を見つけ、課題を設定する」「情報収集をする」「整理・分析する」「まとめる・表現する」と進めていきます。その後自分なりに導き出した結論から、また新たな疑問をみつけ、新たなプロセスが始まります。同時刻で行うことで、一人ではできなかったことも、対話を通して新たなプロセスが始まりやすいきっかけづくりをしています。
【探究授業の設置準備ではどのようなことをしてきましたか】
授業の開講に向けては、3年前より準備が始まりました。本校の教員間でのワーキングや模擬授業などで研鑽を積みました。生徒自身が自分らしく生きる力を養うために出来ることを教員間で共有し、本校の三校訓やグランドデザインと照らし合わせることで、本校の育てたい資質・能力に対応した年間のテーマや教材の選定から始めました。また当時の3年生に協力をしてもらって、実際の授業を行うことを経てから、カリキュラムを組みました。
【1年生での取り組み状況を教えてください】
1年生では一つ一つのプロセスに丁寧に時間をかけて取り組むことで、探究活動に必要な手法や考え方を明確にして進めています。
1年生は「自分を知る」ことがテーマです。まずは、自分の身の回りの疑問を見つけることから始めました。日々の生活の中で、何気ない疑問は次々と浮かんでくるものですが、そのほとんどは雑念や雑談の中に埋もれていってしまいます。意識的に時間を取り、言語化して文字にすることで多くの疑問を掬い取り、1年間かけて取り組みたい課題を一人ひとりが設定してきました。「『かわいい』とはなにか」「本を読む目的は何か」「なぜ今、昔のヒット曲が流行るのか」「なぜバイクの所有率は車ほど高くないのか」など。課題を設定した生徒たちが自分の内面から動機付けされる新たな興味・関心に気が付くようになりました。
今後、自分の考えた答えと根拠に説得力を持たせ、ポスター1枚にまとめた上で発表をする予定です。
【次号に続く】
《入試学校説明会・校長挨拶》が掲載されています。こちらも是非ご覧ください。