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2020.11.07 国際理解

生徒の留学体験記 その2

 先日,在校生の金居くんがアメリカへの留学を終えて日本に帰ってきました。前回の記事では,現地新聞の『The Pajaronian』に掲載されたことを紹介しました。

 

 

今回はそんな金居くんの留学について取材をしてみました。

 

・留学先を教えてください。

United States のCalifornia のSanta CruzにあるAptos high school.

 

・留学先での勉強や活動について教えてください。

 現地の高校は自分の取りたいクラスを自由に選ぶことができます。自分はアメフト部に入っていましたが,1時間目はアメフトでウエイトなどをしていました。もちろんその時間は正式な単位として認められます。またアメリカの政治の授業も取っていましたが,かなり難しかったので先生に頼んでテストの代わりに「日本の社会問題」についてプレゼンをさせてもらいました。留学生にとっては難しい授業もありますが先生との交渉でそのような問題は解決できます。

 部活動はアメフト部に入っていました。練習を頑張った結果オフェンスデフェンス両方でスタメンでした。もし留学したら金曜にあるフットボールの試合は是非行ってみてほしいです。


・留学先での一般的な1日のサイクルを教えてください。平日と休日のそれぞれをお願いします。

 平日は朝は6時に起きて七時から始まる1時間目のフットボールの練習にチームメイトに車で乗せて行ってもらいました。(フットボールは始まるのが早く、普通は7時45分からです)その後,英語,数学,ビデオ作成,アメリカの政治の授業を受け,5・6時間目は図書館で自習をしていました。この時間で宿題は全て終わらせます。(5時間目は英語の先生の所に行き授業の予習復習をしていました。そのおかげで英語の授業の成績でAをもらうことができました!)その後着替えてグラウンドに向かいフットボールの練習を2時間ほど行います。練習後ホストマザーが車で迎えに来てくれます。家に着いたら,家の近くのビーチに犬と行って音楽を聞きながら夕日を眺め黄昏ます。帰った後ホストファミリーと食事をした後一緒に映画を観たりしていました。
 金曜日の夜には学校でフットボールの試合があります。町中の3000人以上の人達が応援に来てくれます。
 土日は絶対に部活動などの練習はありません。金曜日の試合で土曜日は身体中が痛く,ゆっくりホストファミリーと過ごしたり,散歩したりしていました。日曜は友達と遊んだり,パーティーに行ったりしていました。

 

・留学するきっかけは何ですか。またいつ頃ですか。
 留学を決めたのは二年生の終わりです。二年生の年末,高校でアメフト部に入ってからずっと目標にしてきた東京選抜のトライアウトを受けました。正直受かっていると思っていたのですが,結果は不合格で人生で一番落ち込みました。自分の持っていた自信やプライドを全て失い,路頭に迷っていました。そんな時に中学生の頃にアメリカへの留学する兄の姿を見て,「いつか自分も行きたい。そして本場の地でアメフトをプレーしたい」と思っていたことを思い出し,新たな目標として留学を決心しました。勿論アメリカのアメフト部はみんな身体が大きく,スピードも速くレベルの高さを感じましたが,そのことをポジティブに考えた時に「自分に失うものは何もない」ということに気づき,いけるところまで挑戦して自分がどこまで通じるのか試してみようと思い練習に取り組みました。


・今回の留学の前に海外での経験をしたことがありますか。

 自分の兄も高校の時,アメリカのテキサス州に留学していたのでその時のホストファミリーに兄と一緒に会いに行っていました。

 

・鶴高の中で,留学に向けて,どんな準備をしましたか。

 英語の先生に自分の英語力を判定してもらい,担任の先生に推薦状を書いていただきました。かなりやることが多かったのですが,沢山の先生方が協力してくださり本当に助かりました。


・どのように学校を選びましたか。

 学校は留学団体(AFS)が決めるので自分では決められませんせした。ただ自分が配属された学校は自分に最適な学校でした!


・エージェントをどう選び,どんなことをしてもらいましたか。

 兄がAFSを使って留学をしており,サポートもしっかりしていたので自分もAFSを選びました。


・留学にはどのような試験,審査がありましたか。

 AFSを使って留学をするには,書類審査とELTiSという留学専用の英語テストで基準をクリアしなければなりません。自分は当時英検2級を持っていたので面接は免除でした。
 現地の高校では着いてすぐに実力を測る英語テストを学校で受けました。


・留学先での経験について一番好きな(楽しい,充実した)こと,一番苦手なことを教えてください。

 やはりアメフトやっている時が一番幸せでした。練習時間,学校生活を通してチームメイト達とコミュニケーションを取り絆を深め,試合に向けて一緒に汗を流しました。僕が活躍するとチームメイトがまるで自分のことのように喜んでくれました。試合に勝った時はみんなで喜び合い,負けてしまった時には一緒に号泣しました。アメフトを楽しんでプレーできた上にシーズン後に連盟から発表される,リーグ全体の最優秀選手の一人に選ばれ,オールスター選手に選出されたときは嬉しいすぎて叫んでしまいました。また複数の新聞が自分について記事を書いてくれました。辛かったことはコロナで友達と会えずに帰国したことです。連絡はまだ取り合っているので絶対にまた会いに行きます!

 

 

 いかがでしたでしょうか。非常に充実した留学だったことが感じ取れたと思います。留学と聞くと別世界と感じるかもしれませんが,興味がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか。

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