お知らせ

2022.10.29 在校生のみなさまへ

図書館通信 秋2号

図書館通信 「秋2号」

こんにちは。鶴高図書館です。

中間試験が終了しました。試験中読書を控えていた皆さん、読書を再開しましょう。

「秋」の新着図書も揃いました。ぜひ手にとってみて下さい。

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今回も先生方から寄せられたオススメ本や、書架の奥に眠る魅力的な本を紹介させて頂きます。

まずは教頭先生おすすめの1冊。ちなみに教頭先生の専門は数学です。

『蜜蜂と遠雷』(恩田陸・株式会社幻冬舎)

映画化もされた作品なので、知っている人もいると思います。国際ピアノコンクールに挑む4人の若手ピアニストの物語。

自称「クラッシックオタク」の教頭先生、こんな楽しみ方をしたようです。

「・・・ボクは自分のCDコレクションから抜き出して、曲を聴きながら読むことも度々ありました。・・・小説の中で使われているピアノ曲を集めたCD集が発売されて、こちらもすぐに購入して楽しめました」

教頭先生にはストーリーの展開もさることながら、登場人物の語る「曲についての解釈」も魅力的だったようで、作品の魅力はそれを引き出す読者の力量でもあることを改めて感じました。さすがです。

教頭先生はこの小説について、長めの推薦文を寄せられました。その中からこの小説ならではの楽しみ方を教えてくれる一節をお伝えします。それは「聴きながら読むか、読みながら聞くか?」

ん~~。読書の楽しみ方は決して一つではありません。でも凡人にはこの違いよくわかりません。

教頭先生と話が合いそうだと思う人、いやクラッシック好きの方、実践してみて下さい。

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続いての1冊は、

『新版 動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』『新版 動的平衡2 生命は自由になれるのか(福岡伸一・小学館新書)

推薦してくださるのは、IH先生。専門は英語

「動的平衡」とは、生命を捉えるとき生物学者である筆者が「最も重要な特性」だと考えているものだそうです。

「新書化に寄せて」という巻末の文章の中で、“生命が変わらないために変わり続けていること”とも説明しています。

本書を読み進めていくと、いったいどこに行き着くのでしょうか。「脳と錯覚」「消化」「ダイエット」「ES細胞」「病原体」

と1冊目の話題は生物的ですが、2冊目になると「自由」「多様性」「時間」と哲学的話題が顔を出して来ます。そして「生命よ、自由であれーあとがきにかえて」の中で、筆者は「・・・人生にはさまざまな出来事があります。しかし、それは因果的に起こったわけでもなく、予め決定されていたことでもない。共時的で多義的な現象がたまたまそのように見えているにすぎません。観察するからそのように見えるだけなのです。」と言っています。まさに哲学!!

本書の推薦者IH先生の一言「これはおもしろい!自分の中でこんなことが起きているのか!神秘です!」

私たちの体は脳以上に哲学的なのかもしれません。体から発せられた声に耳を傾けるための1冊として。ぜひ!

今回紹介した2冊は図書館入って左側「先生のオススメ本コーナー」にあります。

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こんな記事見つけました・・・

「性別に触れぬ表現広がる」(「読売新聞」ニュースの門 2022年10月14日)

「レディース&ジェントルマン」をやめて

「ハローエブリワン」へ(ディズニーリゾート)、同様に

「オール・パッセンジャーズ」へ(日本航空)といった動きがあります。スペイン語では「アミーゴ(男性形)」「アミーガ(女性形)」に加え「アミーゲス」という「名詞の性を排除する造語」も使われ始めているそうです。英語の「they」も最近「he」や「she」のような使い方をされているようです。米辞書出版大手「ウェブスター」が19年に加えた定義によれば「性自認が男女に分類されない個人を指す場合にも使用される」とのこと。

このような動きについて、皆さんはどう思いますか。この記事の切り抜きは、館内のコピー機横に掲示しています。

図書館には新聞コーナーがあります。「朝日・読売・産経・日経」に加え「ザジャパンタイムズ・ザジャパンニュース・アサヒウィークリー」の英字新聞もあります。過去3ヶ月分の記事が読めます。こちらもぜひご利用を!!

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