2023.08.07 海外研修
Australia 海外研修 ⑫【国際交流】
GLC2週目のスタートです。16人全員で、元気に揃って始めることができました。
本日は終日Peter先生によるSTEM授業を受講しました。
STEMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)の4つの教育分野を総称した言葉です。
自分たちで作成したプログラミングで自走するロボットを工作したり、図面を引いて限られた素材で製品を作成したりなど、実践的な教育が行われているようです。
GLCのPeter先生はこの分野でAustraliaのみならず、世界を股にかけて活躍されている方です。Peter先生が指導したGLCの生徒は、今年の世界大会で優勝した実績を誇るほどです。
https://www.moretondaily.com.au/news/big-win-at-robotics-competition
今日は鶴ヶ丘の生徒たちが、同じようにLEGOを用いて、STEM教育としてRoboticsを経験させてもらいました。
モーター2つと本体(?)が与えられ、3つのmissionをクリアできるように、LEGOを組み立ててオリジナルロボットを作っていきました。
それでは、START!!
Mission One:No Wheel
タイヤや丸いパーツを用いずに、前進するロボットを作ります。一番遠くまで進んだペアが勝者です。丸いものを使えないので、頭を柔らかく、イマジネーションが必須ですね。
Trial and Errorを繰り返しながら、初めはガタガタしていたのに、徐々に滑らかにスムーズに進んでいきます。
正解のないもの、正解がたくさんあるもの、そのひとつを見つけるために、どのmissionにも悩んで考えて一生懸命頭をひねりながら、最適解を見つける努力をしていました。
ではいよいよ本番、どのペアのロボットが一番遠くまで走るでしょうか。
2時間以上かけて仕上げた力作たち、行け~~~!!
WinnerはAyano & Kokono!👏
試走では良かったのに本番で上手くいかなかったり、その場でジタバタしたり、クルクル一周したり、後ろに走ってしまったり、非常に可笑しくも熱い接戦が繰り広げられました。
Mission Two:Rapunzel
床の人形を、机に触れないぎりぎりのところまで釣り上げます。モーターを何回転させるのか、プログラミングと言えば聞こえは良いですが、タブレットからロボットに指示を飛ばします。机に触れてはいけないビッタビタのラインを攻めるために、ゼロカンマ2つまで微調整を繰り返していました。
ただ釣り上げるだけでは面白くないので、人形を置く台や、釣り上げ先には素敵な建物を建てました。
ロボットのqualityもそうですが、机上の建築物の方がとてもレベルが高いです。
さあ、本番。釣り上げてみましょう。
WinnerはY. Aoi & Ryunosuke! 🎉 僅差の勝利でした。
Mission Three:Polar Bear
温暖化により北極の氷が溶け、ホッキョクグマが氷上で生活できなくなってきています。氷と氷のギャップを渡るためのロボットを作るという、今日の一番難解なmissionです。
橋もない15cmの間を、どうやって渡したらいいのか、初めはなかなかイメージが湧いてきませんでしたが、手を動かしていくうちに、何度もやり直すうちに、少しずつ少しずつ正解に辿りついてきました。
見事mission clearしたのは、Mitsuki & I. Rin!!🎊
そしてT. Aoi & Yuna!🎊
今日一日を通じて、課題発見、問題解決能力のプロセスを体験できたと思います。普段彼らが受けている授業とはまた違った頭の使い方が問われる内容であり、悩んで考えて失敗しても、さらに改善して成功を手にする達成感を味わってくれたと思います。
それこそが、STEM教育の目指すところ、創造性を伸張し、チャレンジする意欲を育て、グローバル社会で活躍する人材を育成するということであり、まさにそれを彼らが体現してくれましたね。
今日の経験が、この先の学習のみならず、ふとした瞬間に思い出して、大人になってからも活かされるようなことがあれば、Peter先生も喜んでくれると思います。
話は変わって先週末ですが、金曜日の夕方に、Host Familyに11年生がいる場合はPre-formal Partyに参加させてもらった生徒もいました。12年生の卒業するFormal Partyの前(Pre-)に、11年生がそのリハーサルとして催すものが、このPartyのようです。
同世代のAussieと共に音楽に身を委ね、お立ち台で踊ったりして、色々な人に話し掛けられ、名前を聞かれ、握手を求められ。。。これまでの中でも特別な夜になったようです。
Horse Ridingを体験した者も。この自然の中で、気持ち良さそうですね。
このような環境で過ごす日々も、ちょうど折り返し地点の頃でしょうか。早いものです。初めは長く感じていた時間も、今ではあっという間に1日が過ぎています。
当たり前に流れるBrisbaneでの時間を、当たり前の物にすることなく、この地を離れる時に、やり残したことがないと言えるように、生徒たちには大切に過ごして欲しいと思います。