お知らせ

2023.08.09 校長通信

校長通信37号

校長通信37号

皆さんこんにちは 

 7月20日に、元気に終業式を迎えることが出来ました。

また、6月24日・25日に鶴ヶ丘祭(本校文化祭)をコロナ禍以前の従来の形に戻して開催し、2日間で約5千人あまりの来場者をお迎えすることが出来ました。

鶴ヶ丘祭の開催にあたり、生徒達には、「来校していただける方々へ『おもてなし』をするためには、どんなことを意識して行動すべきか」を考えてもらいました。生徒会を中心に主体的に考え行動出来るようになったと実感できる行事ともなりました。

さらに、先日の第105回全国高校野球選手権西東京大会では、多くの応援を頂き準優勝することが出来ました。本当にありがとうございました。

 

この夏から本校の海外語学研修(イギリスのケンブリッジ・オーストラリア・ニュージーランド)がいよいよ再開されます。それに先立ち、在学中に背中を押し、現在もアメリカで活躍中のOG船田美咲さんにメッセージをお願いしました。

本校のグラジュエーションポリシーを具現化している一人でもあります。

 

鶴高でどんなサポートを得たか?

鶴高は、たいへん規律や伝統を重んじる学校なので、表面的には保守的な環境に見えるかもしれません。でも蓋を開けてみると、自分の意思で挑戦する生徒を応援してくれる熱い先生方が多くいらっしゃいます。

私が1年生の夏に突然、2年生から交換留学で1年間海外に行きたいと言い出した時や、当時まだ前例がなかったアメリカの4年制大学に直接進学したいと言い出した時も、担任の先生や英語科の先生方、事務課や非常勤講師の方々まで応援してくださいました。自分が挑戦した分だけ手厚く背中を押してもらえるのが鶴高なのだと思います。

周りの目を気にせずに、興味のあることにどんどん手を上げて、自分から助けを求めてみてください。

 

留学中、そして卒業後どんなことをしてきたか?

大学では文化人類学を中心に、心理学や哲学、政治やジェンダー学などの幅広い学問に触れました。自分の価値観が根本から覆されるほどの深い学びを浴びつつも、なんでも間に受けすぎずに、程々の努力で賢く世渡りする術もほんの少し身についたと思います(毎日の宿題で、数百ページの論文を読むような日々だったので、いちいち真面目に取り組むのは正直厳しくて笑)。日々の苦労や課外活動など、私の留学生活についてもっと詳しく知りたい方は、是非、大学1−3年生の頃のブログをご覧ください。

大学卒業以降は、ワシントンDCにオフィスを構えるUrban Instituteというシンクタンクで、人種問題などの社会問題を扱う部署のプロジェクト推進を担当しています。その傍ら、ニューヨークにあるスタートアップ専門の人事コンサルティングファームや、東京に本部がある教育系スタートアップでもパートタイムで働いています。正社員として1つの組織にずっと所属する従来の働き方に対し、パートタイム、フリーランス、コンサルティングなどを同時にこなし収入源を多様にする「ポートフォリオ型キャリア」と呼ばれる生き方をしています。フルリモートで働きながら、時間や場所に制限されず、社会人でも好きな時に旅をし、趣味を楽しめる自由な生き方が、自分にとっては非常に心地よいです。

 

どう成長し、海外に羽ばたく意味と覚悟を現在どうとらえているのか?

「世界で羽ばたく」というのはあくまでも手段でしかなくて、もっと本質的なことは、皆さんひとりひとりが、自分らしく自由に生きていくことだと思っています。

たまたま私にとっては、海外進学、1人で世界中を旅することが、自分らしく自由に生きるための手段として非常に有効でした。だから「日本」とか「海外」とか関係なく、「地球」という大きなコミュニティにとってベストなことを、自分らしく一生懸命にやっていくことが大切なのだと思います。(自分はまだまだですが、「宇宙」という単位で考えるところまで視座が上げられると素敵ですよね)

そのためにも高校生の時から、自分がどこで、誰と、どんな風に生きていきたいのか、そして今一番ワクワクすることは何なのかを見つめ直し、行動に移してほしいと願っています。

 

この先輩のメッセージはどう受け止めていますか?英語パートからはなかなか刺激的な話が展開しています。

 

君  幸せに生きるとは? 一度立ち止まって考えてみましょう!!

船田美咲さんの英語のパートはこちらから

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